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杉本博司: 光の自然 (Hiroshi Sugimoto: Nature of Light)

IZU PHOTO MUSEUMにて開催された杉本博司の展覧会「光の自然(じねん):NATURE OF LIGHT」展のカタログは、写真術のパイオニアの一人、ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットへのオマージュともいうべき写真を収録した一冊。タルボットが残した紙ネガから170年という時を経て、浮かび上がる<光子的素描:フォトジェニック・ドローイング>は、ネガという楽譜の杉本の手による変奏であり、今まさに消えようとしている像を転写・継承する試みでもあります。 また、フィルムに直接電流を流すことで、その光跡を焼き付けた<放電場:ライトニングフィールドのほか、世界初の写真集となったタルボットの『自然の鉛筆』(The Pencil of Nature)とも共鳴しながら、自然が自ずから描く自画像という写真の起源を喚起する。「写真についての写真」を表現し続ける現代美術作家による、銀塩写真へのレクイエムとも言える作品集です。

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